次の朝、ベーコンエッグにPOULで買ったパンデショコラ、そしてマルシェで見つけた新鮮なイチゴを食べながら今日1日の計画を立てる。窓を開け、朝のやわらかい日差しを浴びて目の前に広がる真っ青な海を見ながら目を覚ました。昨日の夜とは打って変わって静かな海が広がっていた。散歩をしているご近所さんと目が合い、照れながら窓を閉めた。こうしてのんびりしている時間ももったいないと感じるぐらい、早く外に出たくてわくわくしていた。今日も長い1日になりそうだ。
カンヌの旧市街には、プロヴァンスの田舎町を思わせるような、かわいい家々が並んでいる。ピンク色の大きなアーケードの中では、毎朝マルシェが立ち並ぶ。色々な種類のパスタを売っているマルシェを見て、ここコート・ダ・ジュールはフランスの中で限りなくイタリアに近い所なのだと実感した。丘の上に立つ教会からは、カンヌの町を見下ろすことができる。
教会の近くにある家で飼われている1匹の猫がとぼとぼとやってきた。フランスでは犬が多く飼われているけれど、猫はあまり見かけないような気がする。コート・ダ・ジュールの暖かくてのんびりとした性格には、猫の方がぴったり合う。中世の姿を残す旧市街と、モダンな高級ホテルやショップのある海岸沿いの魅力が合わさったカンヌの町は、私をたった1日でその虜にさせた。 |